- 育ちで見る自分の社会的なポジション
- 心に欠けがあることの生きづらさ
- 心の欠けを乗り越える方法
こんにちは、占星術師のMeiです。
先日「【図解】『格下』への態度が悪い人には利益が集まらない話」という記事を書いたときに以下の図を作りました。

不意にこの図と「8割の家族は機能不全」という言葉が結びつき、「幸せに必要なものが揃っている家庭、どこかが欠如した家庭、全てが欠如した家庭」という言葉が、それぞれの『層』にそのまま当てはまるのではという仮説が立ちました。
この記事では、西洋占星術の考え方を用いつつ、『層』についての分析と、心の欠けを乗り越える方法をそれぞれお伝えをして行きます。
上位層~下位層間の状況考察

「子どもが健全に育つために必要な要素」はホロスコープのハウスに習い、
財力 | 休暇の旅行や子どもの意向に沿った進学ができる程度 | 2ハウス |
教養 | 子どもに普遍的な知識を教え、間違いを諭せる程度 | 3ハウス |
愛情 | 親に十分な心の余裕があり、子を信じて思いやれる程度 | 5ハウス |
以上の3つであるとこの記事では定義します。
上位2割の家庭では、おおむね全てが備わっています。
中間6割の家庭ではある程度備わっていますが、要素の一部が欠けています。
下位2割の家庭では、ほぼ全てが欠落しています。
3つの中で欠けている要素が一つでもあれば、多くの場合で子どもにとって心の傷となります。
心の傷により精神の健全な成長が妨げられ、心理学ではアダルトチルドレンと呼ばれる「見た目は大人、中身は子ども」状態の社会に馴染めない不完全な人間として生きていくことになるのです。
「揃っていること、欠けていること」はただの客観的な事実であり、それ自体に良し悪しはありません。
自分自身がこの人生で置かれている状況や立場を、他人と比べるわけでなく、悲観せず、ただひとたび冷静に見つめてみて下さい。
家庭の欠落は子どもの心の欠落になる

ホロスコープの土星やキロンは、無意識に抱えた心の傷やトラウマを表します。
それらの惑星は「乗り越えるべき課題」という姿で僕らの人生に現れて、問題解決を通して魂が成長するのを手伝ってくれるのです。
しかし、生まれ育った家庭が円満である場合と、家庭に問題がある場合では問題の現れ方に大きな差が出ます。
家庭が円満である場合は「家庭という休息所を活用しながら問題に立ち向かう」ことが出来ます。
しかし、家庭に問題がある場合は「家庭の敵と戦い、傷を癒やす間もなく外部の敵とも戦わなければならない」という悲痛な状態に陥ります。
家庭が円満な場合は問題解決もスムーズに行えるため、多くの「乗り越えるべき課題」を子どものうちに解決でき、内面の充実した優れた大人になる可能性が高くなるでしょう。
しかし、そんなふうに順調な人生を送れるのは運のいいたったの2割の人だけです。
心に欠けを抱えた8割側の僕らは、まずは自分で自分の足場を整えて、それが済んでからやっと「優れた大人」を目指せるのです。
心の欠けを乗り越える方法2つ

①壁を乗り越える
ネイタルで火星や冥王星が強い場合、欠落を積極的に埋めに行くのがオススメです。
自分のポジションが中間層~下位層の場合、戦いを挑むべきは他人でなく自分の心の欠落や社会的な壁になります。
親が愛情をくれなかったなら自分は他人を愛して生きる、親に教養がなかったなら自分はとことん勉強して世の中を知る、親に財力がなかったなら自分はきちんと稼ぐなど、自分の心の欠けを自分で獲得しに行きましょう。
生まれは選べなくても人生は自分で変えられます。これから先の人生は、今までよりずっと幸せに生きていいのです。
上位層は乗り越えるべき社会的な壁がすでにありませんので、憧れの人やライバルといった優れた他者を目標にして人生を充実させていくことになります。
②今ある幸せに満足する
例え心に欠落があったとして、それが理由で幸せになれないということはありません。
ネイタルで火星や冥王星が強ければ①の通り熱意を燃やして生きていく方が満たされますが、そうでない場合は現実をただ静かに受け入れることが幸せに繋がります。
人、健康、余暇、楽しみ、そこにあることが当たり前過ぎて感謝を見失っているものを、淡々と流れる日々の中から見つけ出しましょう。
他人はしょせん他人です。心静かに過ごせるようになれば、他人と自分を比べて嘆いたり、他人の生き様や持ち物をどうこう思うことの意味の無さにも気づけます。
人生の深さを奥ゆかしく感じながら、穏やかな日々を送っていって下さい。
【余談】心の欠けを持った人との恋愛で失敗した話

僕は4ハウスの土星を持ちますので、家庭が安心できる場所ではなかったり、味方のいない状況に陥っている人への理解があります。
ですが、以前身近にいた同じ立場の方の支えになろうとした結果、散々振り回されて裏切られたことがきっかけで他人と距離を置くようになり、現在もまだ恋愛や結婚などには非常に消極的です。
僕はIC海王星合というガラス細工級の繊細さを持った人間なので、ジャブ程度の攻撃で人並み以上に傷ついて、自分の想定より酷く心がバキバキに折れてしまったのだろうと推測しています。
裏切られた当時の僕は博愛主義者で、「人と縁を切る」や「他人に文句を言う」という選択肢をわざと見ないようにしていたため、防衛もせず相手の攻撃を全てまともに食らって恋愛という戦場から退場した節があります。
もし過去に戻れるなら、相手に対して「ずっと気になってんだけど、僕を傷つけようとわざと他の子との匂わせ的な投稿してる?そういうことするような人と個人的に仲がいいなんて僕の人間性が疑われるじゃん。今後も続けるつもりなら親しくするの嫌なんだけど。」という感じに突っ込んで行って全力でファイトしたい気持ちです。
「似た状況に陥ってるけどうまく言葉に出来なくて困っている」という方がいれば、上記の文章をいい感じに自分の言葉に改変して使って大丈夫です。世界平和のために悪い人間はどんどん仕留めて下さい。
まとめ

- まずは自分の立ち位置を冷静に見つめる
- 足場を整えてやっとスタートラインに立てる
- 幸せになるためには「乗り越える」か「満足する」
こちらの記事では以上をお伝えしました。
ひとり残らず、全ての人類にとって人生は最初から最後まで理不尽です。
一見勝ち組に見える上位2割にさえ、理不尽は豪雨のように降り注いでいます。
今この世に生きている誰もが理不尽と戦う戦友です。
場面に応じて他人と上手に協調して、残りの人生も強かに生き抜いて行きましょう。