- ホロスコープのキロンは何を表しているのか
- 星座、ハウス、アスペクトからキロンを読み解く方法
こんにちは、占星術師のMeiです。
僕は占い師でもありカウンセラーでもありますが、自己肯定感の低さの原因として、土星やキロンによる人生の負荷や心の傷が大きく関わっているのではないかと考えています。
こちらの記事では、ホロスコープ上にある小惑星キロンからトラウマや心の傷を探っていく方法をお伝えします。
キロンの見られるホロスコープはスタナビさんやMyAstroさんで作ることができます。
小惑星キロンとは?
キロンはカイロンとも呼ばれ、ギリシア神話のケイロンにちなんで名前を付けられました。
傷と癒やしを司っていて、ホロスコープを解読する際には心の傷、トラウマとして扱われることが多いです。
自分自身のキロンを解読していくことは、心の傷と向き合い、心を癒やしていくことに繋がります。
キロンのある星座について
小惑星キロンは心の傷ですので、その星座のイメージに沿ったことをしようとすると、自分の心が傷つくことが起こります。
例えばキロンがしし座にある場合、堂々と自分の考えを発言するなど『しし座らしいこと』をしようとをすると、それに対してわざと嫌な態度を取る人が現れて悲しい思いをするでしょう。
その結果、しし座のキロンがトラウマになれば、自分の気持ちや考えを正直に話したり、リーダーシップを発揮するのを怖がる人になりやすいのです。
「キロンの星座がない人生でも十分」と思えるのであれば避け続けるのも選択肢のひとつですが、キロンを克服すると天王星を自分の意志で扱えるようになると言われています。
辛さを乗り越え、諦めずに取り組み続けた先で、自分にとっての『本当の自由』が手に入るのです。
キロンが入室するハウスについて
小惑星キロンが入室するハウスでは、そのハウスの事柄に取り組もうとすると何かしらの邪魔が入ります。
例えばキロンが10ハウスに入室している場合、社会できちんと立場を作ろう、成功を目指そうとすると理不尽な悪意をぶつけられたりします。
せっかく仕事でいい流れに乗れていたのに、私的な人間関係に足をとられて大きく身持ちを崩し、信用を失うなんてこともあるかもしれません。
自分に理不尽な悪意をぶつけてくる人は、そのハウスに関する事柄が叶わなかった、諦めざるを得なかった、失敗してしまった、などの様々な理由で心が酷く傷ついたままになっている人でもあります。
キロンが『癒し手』と呼ばれるゆえんは、自分の心の傷を乗り越えれば、そういった傷ついた人たちの心を理解し、救える可能性を秘めているからなのです。
キロンにアスペクトする惑星について
キロンと惑星がアスペクトを取っている場合、ハード・ソフトは関係なく、その惑星に関わる事柄、人物などがトラウマの原因を作ります。
例えばキロンに月がアスペクトしている場合、自分の内面的な問題であったり、母親が自分のキロンに関するイメージや事柄を邪魔してきます。
10ハウスのキロンが月にアスペクトしている場合は、社会的な成功を目指そうとすると気持ちが不安的になったり、母親が悪意を持って邪魔してくる、という感じです。
心の傷はトラウマの原因と離れることで徐々に回復していきます。
自分の気持ちなどが原因の場合は難しいですが、特定の思い当たる人物がいる場合、その相手から短くとも数年ほど離れることで自信や自己肯定感を取り戻せます。
あんなに怖く感じていた『あの人』も、数年間じっくり傷を癒やし、人として強くなった自分で向き合えば、昔とは違う新しい関係性を築いて行くこともできるのです。
まとめ
- キロンは心の傷やトラウマを示す
- キロンを克服すれば自由になれる
- いずれ誰かの心を救える可能性がある
以上をお伝えしました。
土星のトラウマはいわゆる「食わず嫌い」であることも多いですが、キロンの傷は心の深いところまで到達していることも多いので、すぐに治そうと思わず長期戦覚悟でじっくり取り組んで行って下さい。
心の傷を治そうと思うと傷ついていた期間より長く掛かる、なんていうふうにも言われています。
僕の場合はトラウマの原因が母でしたので、生まれてから実家を出るまでの22年間の間に付いた傷を、今も継続してじっくり癒やしています。
この記事がみなさんの心の癒やしにつながれば幸いです。Meiでした。