こんにちは、占星術師のMeiです。
この記事ではホロスコープの惑星について初心者向けにお伝えします。
ホロスコープの惑星とは?
ホロスコープの惑星は、あるホロスコープを読み解く際に「主語(主部)」の役割を果たします。
「みんなが知っている自分の性格は」明るく好奇心旺盛です。
「結婚相手にしたいのは」愛情深く直感力や洞察力がある人です。
惑星それぞれがひとつの主語=ひとつの価値観を担当しますので、ひとりの人間は少なくとも10個もの価値観を、大抵の場合は無意識に抱えてこの世界で生きています。
価値観の内容は十二星座が表しますので、10個全ての価値観がすべて一致する方は約600億人に1人、半分の一致を目指しても約25万人に1人、価値観が半分「ちょっと似ている」人でやっと243人に1人見つかるという計算になります。
これでは価値観が本当にピッタリ合う人を頑張って探しても、全く巡り会えないのも納得です。
自分自身の持つ価値観をきちんと知り、そしてそれを正直に他者に伝えることは、一生涯の親友やパートナー、先生といった、人生を変えるようなお相手と確率の壁を超えて出会うことにも繋がります。
占星術を通じて自分を知りながら、人間関係というかけがえのない資産を豊かに育てて行きましょう。
惑星の意味一覧
太陽
- みんなが知っている自分の性格は
- 理想の生き方は
- 自分の父親のイメージは
- (女性性を持つ方の)結婚相手にしたいのは
太陽はみなさん自身を表す惑星です。みなさんにとっての生き方の理想や、生きていく上での目的が現れます。
社会や運命などの他者に求められる役割でなく、自分自身の魂が決めている「この人生でやりたいこと」です。
女性性を生きる方は太陽星座に理想のパートナーが現れます。自分が持っている「この人生でやりたいこと」をやっているパートナーを支えることで、目的を達成することもあります。
*実際に結婚するお相手を見る場合、7ハウスカスプの星座や7ハウスに入室している惑星も調べます。
西洋占星術における人生の節目、サターンリターンでは「太陽星座らしく生きられているか」も問われることが多いです。
月
- 素の性格は
- ホッとする方法は
- 自分の母親のイメージは
- (男性性を持つ方の)結婚相手にしたいのは
月はみなさんの内面を表す惑星です。みなさんの素の姿や、やっていると心が落ち着く事柄が現れます。
男性性を生きる方は太陽星座に理想のパートナーが現れます。
*実際に結婚するお相手を見る場合、7ハウスカスプの星座や7ハウスに入室している惑星も調べます。
水星
- コミュニケーションの取り方は
- 興味が向きやすい分野は
- 才能がある分野は
水星はみなさんの知性や好奇心を司る惑星です。他者とのコミュニケーションの取り方や才能を伸ばしやすい分野が現れます。
続けていけばいずれモノになるような、適性のある分野やジャンルは水星星座で知ることができます。
金星
- 理想の愛され方は
- 人生が充実する趣味は
- 理想の女性像は
金星はみなさんの愛や楽しみを司る惑星です。理想的な恋愛の形や、何をすると嬉しさや楽しさを感じられるかが現れます。
理想の女性像もここに現れ、男性性を持つ方は好みのタイプ、女性性を持つ方は憧れの同性となります。
火星
- 愛情の注ぎ方は
- 他者との戦い方は
- 理想の男性像は
火星はみなさんのエネルギーや闘争本能を司る惑星です。他者へ愛情を注ぐときの振る舞いや、目的のために争う必要が出てきた場合の戦い方が現れます。
理想の男性像もここに現れ、女性性を持つ方は好みのタイプ、男性性を持つ方は憧れの同性となります。
木星
- チャンスを掴める振る舞いは
- 才能を発揮するためには
木星はみなさんの人生の拡大と発展を司る惑星です。チャンスを得ることができる振る舞いや、才能や実力を十分に伸ばしていくための方法が現れます。
土星
- 苦手意識を感じる分野は
- 鍛えれば誰にも負けない強みになるのは
土星はみなさんの人生の試練とルールを司る惑星です。自己肯定感を得るための足枷となる強い苦手意識や、時間を割いて向き合うほど得意になる分野が現れます。
土星を克服過程で、現実的にも精神的にも社会での基盤が出来上がり、自分らしく活躍できるようになります。厳しい惑星ですが、結果的にたくさんの恩恵をみなさんの人生にもたらしてくれるのです。
天王星
- 自分の価値観を根底から変えたいときは
- 今あるものを改革したいときは
天王星以遠の惑星は「トランスサタニアン」とも呼ばれ、普段はあまり惑星の存在を感じることはありませんが、たくさんの他者を巻き込んだり、大きな変化を起こす必要のある場面が来ると力を貸してくれます。
天王星は革命や変化を司る惑星です。古い価値観や常識などに囚われて、物事が先に進まなくなったときの打開策が現れます。
海王星
- 盲目的に憧れてしまうものは
- 他人を陶酔させる手段は
海王星は夢や陶酔を司る惑星です。多少自分を犠牲にしてでも酔いしれて追いかけたい分野が現れます。芸術芸能に関する仕事をする場合、他人に夢を見せる手段としてこの星の星座を活用することがあります。
冥王星
- 人生で大きなショックを受けるのは
- カリスマ性を発揮できる分野は
冥王星は破壊と再生を司る惑星です。その出来事前後で人生が大きく変わってしまうような破壊的な経験や、その結果身についたカリスマ性を活かせる分野が現れます。
まとめ
- 惑星はそれぞれ10通りの主語=価値観を表す
- 自分の価値観を知ることは運命の引き寄せに繋がる
- 惑星ごとの意味と解説
今回の記事では以上をお伝えしました。
日本には「察する」という文化がありますが、(長い年月をかけてお互いをとことん知り尽くした仲ならまだしも)600億もある価値観のパターンから相手の考えにピッタリ合うものを探し出すのは、ほぼほぼ不可能と言えるでしょう。
つまり「察する」というのは、不思議なご縁や信頼関係のある一部の例外を除いては、どうあがいても「お互いの気分を悪くして信頼を失うだけ」のコミュニケーションなのです。
察してもらうという受け身のスタンスでなく「自分の気持ちや考えをきちんと伝えて分かってもらおう」という態度を取れる方が増えれば、他人の顔色を怖がって萎縮する人が減り、もっと気楽に人生を過ごせる人が増えるのではないか、なんて考えます。
次回の記事ではホロスコープにおける述語、「星座」についてお伝えしますね。